青森県内1月、記録的暖かさ 23地点中22で平均気温最高

 1月の青森県内は、各地の月平均気温が平年より2度以上高く、23観測地点のうち22地点で平均気温の最高を更新する記録的な暖かさだった。降雪量や最深積雪も少なく、暖冬少雪が顕著だった。

 青森地方気象台が発表した天候まとめによると、1月の県内は寒気の影響を受けにくく、暖かい空気が流れ込む時期があったため、気温は高温傾向で推移した。特に中旬には、県南地方で最高気温が10度を超す日があったほか、青森市の真冬日(最高気温が0度未満)は平年8.2日だが、わずか2日にとどまった。

 月平均気温は、今別を除く22地点で観測史上1位の高温となった。各地の平均気温は、深浦2.2度(平年値0度)、鯵ケ沢2.1度(同マイナス0.2度)、大間2.0度(同0度)、八戸1.5度(同マイナス0.7度)、青森1.4度(同マイナス0.9度)、弘前0.8度(同マイナス1.5度)など。各地で2.0~2.7度高く、暖冬だった2007年や20年の値を更新した。

 月の降雪量は、青森131センチ(平年比67%)、むつ80センチ(同66%)、弘前85センチ(同38%)、八戸13センチ(同33%)など、全地点で平年を下回った。最深積雪も少なく、弘前23センチ、三戸8センチ、鯵ケ沢7センチ、十和田4センチと、4地点で観測史上最も少ない値となった。

 同気象台によると、2月の県内は、引き続き寒気の影響を受けにくく、気温は平年並みか高めに推移。降雪量も平年より少ない確率が高い。

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