「90分強は非常によくやった」 オーストラリア監督が逆転負けの韓国戦を振り返る

オーストラリアは後半ATから延長戦にかけての2失点で4強逃す[写真:Getty Images]

オーストラリア代表のアジアカップがベスト8で終わった。

オーストラリアは2日の準々決勝で韓国代表と対戦し、延長戦の末に1-2の惜敗。しぶとく守りながら相手ゴールをこじ開けにかかるなか、42分にクレイグ・グッドウィンの一発で先制したが、後半アディショナルタイムに許したPKから追いつかれると、延長前半にソン・フンミンの直接FKで逆転の決勝ゴールを許した。

5大会連続のベスト8入りを果たし、その先も目指したオーストラリアだったが、1点ビハインドの延長後半にエイデン・オニールの退場で数的不利も強いられ、万事休す。代表チームの公式サイトによると、グラハム・アーノルド監督は悔しさを滲ませつつ、こう大会を総括している。

「今はかなり打ちのめされているし、すべての選手とスタッフ、そして試合の終わり方にとても感情的だが、残り1分のところでPKを許してしまうまでの90分強は非常によくやったと思う。全体を通して見ても、今大会では多くの選手にとって、素晴らしい経験になったことだろうし、このアジアカップ、このカタールでは良い仕事をしたと感じる」

後半のほとんどでリードする展開とあって、次のゴールが奪い切れなかったのが悔やまれるところだが、指揮官も「我々は1-0から2点差、もしくは3点差にするチャンスがあったのに、モノにできなかった」と語り、そのツケが回った結果だと続けた。

「ゴールにボールが入るかどうかは個人に委ねられるところ。チャンスを生かせないようだと、罰を受けることになる。それがまさに起こったということだ」

また、「全体を見て、我々はとてもうまく彼らに対処したと思うし、とても若い若いスカッドでもある。今夜はかなり多くの新しい選手がピッチに立った」と続け、それぞれがこの経験を今後の糧として進むと話した。

「繰り返しになるが、このアジアカップが終われば、家に帰る。間違いなく、引退して次に進む年長の選手もいるし、私は新しく加わった選手から多くを学んだ」

「そうした選手は5、6時間後に飛行機でそれぞれのクラブに戻る。こことはまた違った環境だが、彼らなら大丈夫だ」

最後に「選手とスタッフに感謝しないといけない。選手は私に尽くしてくれたし、スタッフも素晴らしかった。我々は素晴らしい文化、素晴らしい環境を手にしていたんだ」と感謝の言葉を送っている。

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