お休み処で読書いかが 九戸・伊保内商店街に図書スペース

図書スペースを開設し「愛着の持てる場所になってほしい」と願う工藤綾乃さん

 岩手県九戸村伊保内の休憩施設「お休み処(どころ) んだ・なす」に1日、図書スペースが開設された。村地域おこし協力隊の工藤綾乃さん(38)が「世代問わず集まれる場がほしい」と企画し、本の寄付を募ったところ約1300冊が集まった。その場で読んだり、借りて楽しんだり。工藤さんは「皆さんが愛着を持てる場になってほしい」と願う。

 図書スペース「伊保内商店街んだ・なすLibrary」に漫画や小説、絵本など多彩なジャンルの約600冊が並ぶ。今後、本棚を増やして整理を進め、置く本を増やす予定だ。

 「んだ・なす」は2005年12月に開所した。高齢者らが集う場所として活用されてきたが、近年は利用者が減少。23年4月に同隊員になった工藤さんは、村IJU戦略室で広報の製作や高校生の活動支援などに取り組む中、施設を有効活用したいと図書スペースの設置を思い立った。

 平日の午前9時半~午後6時に無料で利用できる。

 

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