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米・ボーイング社の主力機・ボーイング787の「中央翼」を手がけるスバル。一つひとつの部品の取り付けから、組み立て、塗装、点検まで、多くの工程を経て「中央翼」が作られています。そうして完成した中央翼はどのように届けられるのか。輸送の様子に密着します。
巨大部品はトラックごと船で中部国際空港・セントレアへ
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「中央翼」は、高さ6メートル、奥行き12メートルの巨大コンテナに積み込まれます。トラックにけん引されて出発です。走行できるのは限られたエリアのみで、途中からトラックごと船に積み込みます。
ちなみに「中央翼」を作っていた半田工場は、この港のすぐ近く。陸上輸送にかける時間や手間暇を最小限に減らしているのです。
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船に乗って向かうのは中部国際空港・セントレア。「中央翼」は船ではなく飛行機でアメリカまで輸送しているのです。
ボーイング機のパーツを保管する格納庫
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今回は特別な許可を得て、「中央翼」を空輸する作業を見せてもらいました。向かったのは空港の区画の隅にあるボーイング社の倉庫。実はここに、スバルが手がけた「中央翼」が格納されているのそうです。
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シャッターが上がり、まずゆっくりと出てきたのは同じく愛知県内で製造された飛行機の胴体。そして後ろに「中央翼」が2機、運び出されました。
巨大な荷物を3つも載せているこの台車はとんでもない大きさで、まるで機関車のよう! 前後だけでなく、斜めにも移動することができ、広い敷地の空港で重宝しています。
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この台車は、ボーイング787のパーツを積み降ろし専用で、世界に10台しか存在しない「ラージ・カーゴ・ローダー(通称LCL)」という特殊車両。熟練のオペレーターが、安全かつ確実に荷物を運んでいきます。
ドリームリフターへ航空部品を積み込むシーンは圧巻!
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世界最大級の貨物専用機である「ドリームリフター」。全長は72メートル、ジャンボジェットの約3倍の容量を誇ります。世界に4機しかなく、日本国内で発着しているのは、セントレアだけなのです。
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機体が割れ、荷物を載せるスペースが現れました。ただ、地上から5メートルという高さなので、中央翼を載せたLCLでは背丈が足りません。すると、LCLはここから大変身! どんどん伸びてドリームリフターの搬入口に到達です。さすが世界に10台しかない特殊車両ですね。
高さを合わせて慎重に積み込んでいき、最後は飛行機の中に飛行機の胴体がすっぽりと収まりました。
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お尻を元通りに閉めて、積み込み作業は完了! こうして愛知県で作られた「中央翼」は、アメリカにある最終組み立て工場へと飛び立っていきました。
ぜひ、中部国際空港・セントレアに足を運んだ際はドリームリフターを探してみてください!