「神の使い」?真っ白なタヌキ見つかる 京都府南部で高校生が撮影

古田さんが見つけた真っ白なタヌキ(南山城村北大河原)=古田さん提供

 京都府南山城村北大河原の路上で、このほど真っ白なタヌキが見つかった。生まれつき体の色素が欠乏している「アルビノ」とみられ、非常に珍しいとされる。

 タヌキを撮影したのは西城陽高校3年の古田芽鈴(めりん)さん(18)=南山城村。1月中旬の夕方、JR月ケ瀬口駅からの帰宅途中、路上に白い動物がいるのに気づいた。

 ネコより少し大きいくらいで、後ろ脚を引きずり、弱々しい様子だった。古田さんがスマートフォンで撮影していると、側溝に入って姿を消したという。

 城陽市や市民でつくる「城陽環境パートナーシップ会議」の中川宗孝さん(71)によると「アルビノは哺乳類では非常に珍しい」という。白いと自然界では目立つため他の動物に狙われやすく、生き残ることが難しい。

 白い動物は「神の使い」として、縁起のいい生き物ともされる。古田さんは「幸せを運ぶより、タヌキには元気でいてほしい」と願っていた。

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