輪島の被災した神社で節分豆まき 「ハレの日取り戻すきっかけに」

石川県輪島市の重蔵神社で行われた節分の豆まき=3日午前

 能登半島地震で被災した石川県輪島市河井町の重蔵神社で3日、無病息災を祈る節分の豆まきが行われた。激しい揺れにより鳥居の上部は崩れ、境内の隅にはがれきが山積する中、地元住民ら100人以上が集まった。

 午前11時過ぎ、神社に奉仕する地元住民の会を代表し小浦明生さん(40)は「(地震前のような)ハレの日を取り戻すきっかけになれば」とあいさつ。還暦を迎えた年男と厄年の男性らが同県無形民俗文化財の「輪島まだら」を歌い、人々が耳を傾けた。

 神社禰宜の能門亜由子さんによると、地震の被害で一度は中止を決めたものの、少しでも明るい話題を提供したいと1週間前に開催を決意した。

石川県輪島市の重蔵神社で行われた節分の豆まき=3日午前

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