拉致は「現在進行形の事件」 被害家族訴え、大分で集会

大分市で開かれた、北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を目指す「国民の集い」=3日午後

 北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を目指す「国民の集い」が3日、大分市で初めて開かれた。政府と大分県が主催。拉致被害者の田口八重子さん=失踪当時(22)=の長男で、拉致被害者家族会事務局長の飯塚耕一郎さん(46)は「被害者は今も自由が奪われた生活をしている。拉致は現在進行形の事件だ」と訴えた。

 被害者5人が帰国した2002年以降に生まれた若者は「拉致を歴史の教科書にある事件と認識している」として、問題への関心が低いことを危惧。参加した市民ら約200人に向け、周囲の若者に解決に向けた家族会や政府の取り組みを伝えてほしいと呼びかけた。

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