「Salon de μ (サロン ド ミュー)」(白金)芸能界からショコラティエに。麗しい世界観とお酒を楽しめるショコラサロン

「Salon de μ」(サロン ド ミュー)は、罪悪感なく、美味しく食べられるスイーツをコンセプトに本場フランスで修行したショコラティエMiyu Hayashiさんが仕上げるショコラトリーです。2023年の秋にOPENしたばかりの話題のショコラサロンです。

もともと芸能界で駆け出しのタレントをしていたというMiyuさんの華麗なる転身と、彼女が作り出す罪悪感を感じない、時代の先を行くスイーツの秘密を取材してきました。

優雅に過ごせるカウンタースタイルは、昼も夜もずっといたくなる居心地の良い空間

店内には、カウンター席があり、昼間は優雅にお茶やシャンパンをいただきながら。夜はMiyuさんとおしゃべりしながらまるでBarにような感覚で楽しめる構成に。ショーケースには、Miyuさんが最も得意とするボンボンショコラがズラリと並びます。

スペシャリテと話す、タルトタタンをはじめとしたケーキの数々が並びます。長影好きというMiyuさん。チョコレートもケーキも、お酒に合うように考えているそう。スイーツとのペアリングも楽しめます。

内装のテーマは、フランスでも修行をしていたことからフレンチの要素をベースにしながらもMiyuさんらしさをプラス。ゴールドにホワイトピンクを合わせて、日本にあまりないフランスのメゾンの雰囲気に可愛らしさを盛り込んだ世界観が広がっています。「ラブリーすぎないように」というMiyuさんの言葉通り、男性一人でもカウンターで楽しめる雰囲気になっています。

芸能活動がきっかけのシュガーフリー、グルテンフリーのお菓子たち

また先に述べた通り、Miyuさんが掲げるのは「罪悪感なく、美味しく食べられるスイーツ」。すべてグルテンフリーに、シュガーフリーとなっており、お菓子を食べて罪悪感を感じないで欲しいという想いが込められています。

その理由を伺うと……。

Miyu「10代のころに芸能活動をしている時期がありました。お菓子が好きだったので、大好きだったチョコレートを絶たなければいけない時期があって。それが何よりもストレスで、肌荒れと変な太り方をしてしまいました。

最近はアレルギーをお持ちの方も増えているので、そういう人にも美味しいものを食べてほしい、その想いでグルテンフリーとシュガーフリーでお菓子を作り続けています。実際にチョコレートはオリジナルでブレンドし、糖度を抑えるための天然素材由来の“あまみちゃん”という甘味料を使っています。食物繊維も豊富で、チョコレートを食べるのをためらってしまう人に、とっても美味しく仕上がっているので是非食べてほしいですね。」

渡仏とチョコレートの世界への入門

チョコレートからケーキまで、煌びやかなスイーツを作るMiyu Hayashiさん。芸能活動をしていたという、異色のキャリアからなぜチョコレートの世界へ?

その理由を伺いました。

Miyuさん「お菓子作りは、小さいころの経験からきています。近所のお友達の家によく泊まりに行っていました。その子のお母さんがお菓子を作ってくれ、翌朝はクロワッサンを焼くようなおうちで、帰りの手土産にパウンドケーキをもらい、誕生日会は豪華なケーキが。その様子が凄く印象的で、自分の家でそれができるかというと母はお菓子作りが苦手でした。そこから自分でレシピ本を買い、お菓子作りを勉強するようになりました。自分がお母さんになったときに、お菓子を作って子供に喜んでもらえたら。そんな気持ちからお菓子作りへの道が始まりました。

いざ、大人になるとお菓子作りの幅が広がって、ますます興味を持てるようになりました。学生時代は芸能活動をしていましたが、小さいころからの夢を叶えようと決意して、お金をためてフランスへ渡りました。フランスでは学生ビザで行ったので、専門学校で学びそこから推薦状を書いていただいて街のお菓子屋さんに就職を。しかし、そのタイミングでフランス国内での移民への風当たりが強くなり、就職を断念して帰国することになりました。

フランスでは、学生をしながらもブーランジェリー・パティスリーでアルバイトをしていました。そこでは労働できる時間も限られていましたが、シェフから『君は何がやりたくてきたの?』と聞かれたので“チョコレートが触りたくて来た”と話すと、なかなかやらせてもらえないチョコレートをお手伝いさせていただけることになったんです。『君は時間が限られていて、皿洗いをしに来たわけではないよね?』と、短い学ぶ期間で最大限学ばせていただけました。

その後は、日本のお菓子屋さんに就職するというよりもコンサルティング業やお菓子の開発をメインに活動をしてきました。今回は、ようやく自分のお店をスタートさせられた段階です。ここを起点にいろいろなことをしたいと思っています。先ほど述べたように、シュガーフリーでグルテンフリーの罪悪感のないお菓子をいっぱい開発したいですね。」

異色のキャリアを持つMiyu Hayashiさん。バレンタインデーに罪悪感を感じず、食べられそしてフランスで修業した経験を活かされたショコラはいかがでしょうか。イートインや夜のBAR営業もぜひ。

About Shop
Salon de μ (サロン ド ミュー)
東京都港区白金台4丁目8−14 プラティーヌ A棟1階
営業時間:13:00~18:00、19:30~23:30
定休日:木曜日

Photo&Writing/坂井勇太朗

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