梅野ミット、てるあき丼…阪神の選手にちなんだメニューでおなじみのパーラー

 

 初夏のような陽気の中、始まったプロ野球の沖縄キャンプ。推しのチームの練習を見た後に食べたい、ご当地ならではキャンプ地めしを紹介します。(フリーライター・長濱良起)

パーラーぎのざ 宜野座村総合運動公園内

メニュー名ののぼりはためくパーラーぎのざ=宜野座村総合運動公園内

 森下オーバーライス、梅野ミット、大きな竹わあげ、てるあき丼などなど。阪神タイガースの選手の名前を組み込んだメニューの文字が躍るのは、阪神がキャンプインする宜野座村総合運動公園内にある「パーラーぎのざ」だ。阪神の選手らも常連客で、店主の新里玲奈さん(45)や、弟の吉史さん(32)との再会を毎年楽しみにしている。

大竹耕太郎投手にちなんだ「大きな竹わあげ」(パーラーぎのざ提供)

梅野ミットはポーク卵おにぎり

 梅野隆太郎捕手にちなんだ「梅野ミット」は、キャッチャーミットに見立てたポーク卵おにぎり。梅、昆布、みその三つのラインアップがある。梅は梅野捕手の名前から取ったものだが「昆布は『(結び昆布のように)勝利を結ぶ』、みそは『梅野選手の活躍が勝利へのみそになる』とそれぞれ意味を込めています」と玲奈さん。

梅野隆太郎捕手にちなんだ「梅野ミット」(パーラーぎのざ提供)

レジェンド超えて 命名に込められた意味

 チキンオーバーライスの「森下オーバーライス」には、実は二つの意味がある。レジェンド・鳥谷敬さんがかつて背負った阪神の背番号「1」を、今その背中に付ける森下翔太外野手。「『チキン』と鳥谷さんの『鳥』をかけて、『鳥谷さんを超える(オーバーする)ような選手』になってほしい」と期待を込めている。

「黄金バット」の名称でメニューに並ぶアメリカンドッグ

 定番のアメリカンドッグは「黄金バット」の名で店頭に並ぶ。今シーズンも阪神打線は猛虎のように暴れることができるのか。

優勝の感動「おもてなしでお返し」

 パーラーぎのざを開業した2003年は、たまたま阪神の宜野座キャンプが始まった年でもある。玲奈さんは、球団やファンに対して「本当にご縁に感謝」と話し、初の連覇、改め「アレンパ」に期待する。「(昨シーズンの)優勝に感動したので、おもてなしでお返ししている」と、笑顔でキャンプを盛り上げる。

【お店情報】
店名:パーラーぎのざ 宜野座村総合運動公園内
営業時間:9:00~18:00 火曜日定休
※阪神のキャンプ期間中はキャンプ日程に準じる

© 株式会社沖縄タイムス社