今冬補強なしのチェルシー、指揮官は優秀なキッカーの必要性訴え 「スペシャリストがいない」

セットプレーに言及したポチェッティーノ監督[写真:Getty Images]

チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督がセットプレーの質の向上を望んでいる。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えた。

昨夏までは積極的に補強に動いたものの、今冬は1人も新戦力を獲得しなかったチェルシー。現在プレミアリーグで10位につけるチームを上昇させるべく、ポチェッティーノ監督には既存戦力でのやりくりが求められる。

しかし、ポチェッティーノ監督は補強が必要な側面があったとも考えている模様。今シーズンのここまでPK以外のセットプレーからの得点が5つのみという状況を受け、第23節ウォルバーハンプトン戦を前に優れたキッカーの必要性を述べた。

「セットプレーにはよく取り組んでいるし、我々にはスペシャリストがいる。コーチングスタッフが全て担当しているし、セットプレーのための分析班もいる」

「あとは選手の質の問題だ。キッカーについてだ。我々にはスペシャリストがいない。おそらくチリー(ベン・チルウェル)はボールを供給する点で優れているが、それ以降のスペシャリストがいない」

「我々はしっかり取り組んでいるが、セットプレーを得意にしたいなら良いキッカーが必要だ。もちろんウルブスには良いキッカーがいるし、マンチェスター・シティや他のクラブもそうだ」

「我々の取り組みが悪いわけではない。他と同じように取り組んでいるが、問題は良いキッカーがいるかどうかだ」

さらに、ポチェッティーノ監督は具体例を挙げながらキッカーの重要性を力説。FKの名手であるイングランド代表MFジェームズ・ウォード=プラウズを昨夏に加えたウェストハムを引き合いに出した。

「以前と今のウェストハムを見てほしい。何が変わった? 同じではない。キッカーはウォード=プラウズだ」

「確かに、以前のウェストハムのように取り組むことはできる。しかし、彼のような選手を加えた今では、(セットプレーから生まれる得点の)パーセンテージが上がる。それがフットボールだ。フットボールは選手たちのものであり、(分析班などの)スペシャリストのものではない」

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