初の国際大会、YSアリーナ熱狂 青森・八戸市でジュニアW杯開幕

市民らの声援が飛び交う中行われたスピードスケートのジュニアワールドカップ最終戦=3日午前、八戸市のYSアリーナ八戸

 スピードスケートのジュニアワールドカップ(W杯)が3日、青森県八戸市のYSアリーナ八戸で2日間の日程で開幕した。同アリーナで初開催となる国際大会に大勢の市民らが足を運び、19カ国の代表が氷上で繰り広げる熱戦に大きな声援を送った。

 オープニングセレモニーで熊谷雄一市長は「古くからスケート文化が根付いている八戸市での開催は喜ばしく、心より歓迎する。実力を存分に発揮し、世界へ大きく羽ばたいてほしい」とあいさつした。

 競技はジュニアとネオシニア(15~23歳)の男女1000メートルやチームスプリントなど計12種目が行われ、観客は日本や米国などの国旗を掲げたり、張り扇を打ち鳴らして選手を応援。日本代表が滑走すると「いけー」「頑張れ」などと、ひときわ大きな歓声が上がった。

 八戸市の西原清貴さん(46)は「初めて国際大会を見たが、選手のレベルが高く驚いた。外国人選手が八戸を訪れることで街も活気づくのでは」。西原さんのおいの宮内翔馬君(柏崎小1年)も「滑るのが速くて、見ていて楽しい」と目を輝かせた。

 ジュニア男子1000メートルを制した軍司一冴(19)=専大=は「レース後に拍手が起こり、アットホームな雰囲気だった。国内開催の国際大会で金メダルを取れて、観客の期待に応えられたかなと思う」とうれしそうに話した。

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