王林さん、縄文愛熱く 三内丸山遺跡センター(青森市)で冬祭り 青山良平さんとトーク

土偶のレプリカを持ちながら、縄文への熱い思いを語る王林さん(左)と青山さん=3日、青森市の三内丸山遺跡センター

 青森市の三内丸山遺跡センター(岡田康博所長)で3日、「縄文冬祭り」が開幕した。初日の目玉であるトークイベント「王林・良平のさんまるにおいでよ!」ではタレントの王林さん、ラジオパーソナリティーの青山良平さんが、三内丸山など縄文遺跡の魅力について「これから(発掘や研究で)いろいろなことが分かるのではないかと、わくわくする」などと語り、参加者100人が縄文ロマンに思いをはせた。

 トークイベントでは、岡田所長らが当時の食事や衣服、土偶などについて解説しながら進行した。

 世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」構成資産の亀ケ岡石器時代遺跡がある、つがる市出身の青山さんは、幼い頃から「遮光器土偶はここから出たと聞いて育った」と述べた。王林さんも幼少期から頻繁に三内丸山遺跡へ足を運んだことや、りんご娘時代に世界遺産登録を見据えて作った楽曲「JOMON」の撮影の舞台が同遺跡だった思い出話を披露した。

 県内で出土した土偶のレプリカを手に取りながら、青山さんが「板状土偶(の模様)をちゃんと見たら、パンツを履いている」と指摘。王林さんは「パンツの文化はあったのかもしれない」と応じ、会場を沸かせた。

 王林さんは「縄文時代は謎を秘めていて、いろんな発想をくれる。長い間、戦うことなく仲良く暮らしていた縄文人の血が少しでも自分に入っていると思うと平和な気持ちになる。もっと繊細なことや新たなことを生み出せるのではないかと、生きていくモチベーションになっている」と熱く語った。

 会場では、遺跡にちなんだクイズに挑戦するクイズラリーや縄文ビンゴなども行われた。「冬祭り」は4日まで。

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