【奇祭】血まみれのキツネに戦慄! 泣き叫ぶ子どもに容赦なし 豊川の恐怖の祭り「どんき」に潜入

血まみれ鬼ごっこ

「血まみれで鬼ごっこがある」と、物騒なウワサが飛び込んできた愛知県豊川市。さっそくスタッフが調査をすると、キツネの面をかぶり、白装束に返り血のような痕のついた恐ろしい写真を発見します。

子どもの悲鳴が……

ただならぬ雰囲気の写真が撮影されたのは、豊川市の下佐脇地区です。地元住民に話を聞いてみると、この地区で行われている祭りでは、写真のような恐ろしい姿のキツネや天狗が子どもたちを追いかけ回すといいます。

まるで“リアル逃走中”

どんき

キツネや天狗が子どもたちを追い回す行事が行われるのは、下佐脇地区にある長松寺で行われる「どんき」。「どんき」とは、火防大祭の中で行われる行事の1つです。寺にまつられているキツネと天狗が子どもたちを捕まえ、紅がらを体に塗りつけるという珍しい祭りです。

紅を塗られる子ども

神様であるキツネや天狗に紅をつけられた子どもには、無病息災のご利益があるといわれています。とはいえ、あまりの恐ろしさに子どもたちが逃げ出してしまったとのこと。そこから、子どもたちを追いかけ回す形式へと発展したそうです。

50メートル6.5秒とキツネ役も精鋭ぞろい

逃げる気満々の子どもたちに対し、追いかける神様役も気合十分。地元の消防団メンバーから選ばれた21歳から38歳の神様6名は、スポーツ経験者ばかりの精鋭ぞろいです。

見つかれば容赦なし

制限時間は1時間。下佐脇地区の中ならどこに逃げてもOKです。梵鐘の音とともに、キツネたちが紅を垂らしながらスタートしました。

「優しく塗ってください」とキツネにお願いする子ども

ジリジリと距離を詰めてくるキツネの迫力に、小さな子たちは泣き出してしまいます。そんな子どもにも、キツネは容赦なく捕まえて顔に紅を塗っていきます。逃げるのを止めて観念した子どもが「優しく塗ってください」と懇願するのも「どんき」ではよくある光景です。

秘密基地で待機

1時間と長丁場のリアル逃走中は、体力配分が重要です。逃げる子どもたちの中には、LINEで情報交換する子たちも。過去に何度も参加してきた中学生は、保育園の裏にある秘密基地で休みながら待機する作戦を敢行します!

キツネに捕獲される

トランシーバーで互いに連絡を取りながら天狗の位置を把握。逃げていた少年は、友だちと連絡を取り合おうとした矢先、あえなく見つかり捕獲されました。

最後はみんな真っ赤に!

紅で赤く染まる少年

キツネと子どもたちの追いかけっこはスタートから1時間後の梵鐘とともに終了。すると、逃走に成功した子どもたちは寺に戻ってきて、自らキツネに紅を塗ってもらいます。最後はみんな真っ赤になるのが「どんき」の当たり前。2024年も無病息災のご利益が地区の子どもたちみんなに授けられました。

(2月3日 18:30~放送 テレビ愛知「千原ジュニアの愛知あたりまえワールド☆~あなたの街に新仰天!~」より)

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