鍵山優真が驚異の300点超えで初V!佐藤駿も銀メダルで日本勢がワンツーフィニッシュ!山本草太は僅差の4位【四大陸選手権】

日本男子がワンツーフィニッシュを飾った。

中国・上海で開催されているフィギュアスケートの四大陸選手権は現地2月3日に男子フリーが行なわれ、鍵山優真が驚異の300点超えを叩き出し、2度目の出場で初優勝を飾った。274.59点の佐藤駿が銀メダルを獲得し、盟友とダブル表彰台。山本草太は韓国のチャ・ジュンファンと僅差の4位(263.43点)で、惜しくも表彰台まで一歩届かなかった。

1日のショートは唯一の100点超えを果たした鍵山。日進月歩で進化する20歳の若武者は、勝負のフリーでも見事な演技を披露した。

冒頭は4回転サルコウを綺麗に着氷。高さと幅のあるジャンプに出来栄え点(GOE)の速報値は4.45点以上と高い加点をもらった。2つ目に今季初めて4回転フリップに挑戦。ステップアウトになってしまったが、続く4回転トウループを含んだ3つのコンビネーションを決めて、ミスは引きずらなかった。

後半も安定したジャンプを降り、曲の盛り上がりとともに身体全体を使った振り付けでプログラムの世界観を表現。緩急をつけたスケーティングと丁寧なスピン、ステップで観衆を魅了。曲が鳴り終わると、すべての力を出し尽くしたかのように鍵山は氷上に両手をついた。

リンクサイドに戻ると、2つ目のフリップを悔やむかのように苦笑いを浮かべた鍵山。しかし、注目の得点はフリー200.76点とシーズンベストを更新。ショートとの合計は307.58点で、自己ベストまで2.47点に迫る会心の得点に本人も驚きの表情を見せ、隣で見守った父親でコーチを務める正和氏に寄りかかった。

昨シーズンから大きく飛躍した20歳が強烈なインパクトを残し、真ん中に日の丸を掲げた。

構成●THE DIGEST編集部

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