手越祐也さんと福島県三春町、船引町の中学生 心一つに合唱曲収録 ユーチューブで発信へ

三春と船引の中学生と一緒にオリジナル曲を歌う手越さん

 アーティストの手越祐也さんは1月25日、福島県三春町の三春中生、田村市の船引中生と一緒にオリジナル曲「この手とその手」を合唱し、収録した。

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故、新型コロナ禍などの影響で制限を受けてきた県内の中学生への支援の一環として企画した。郡山市のプラットふくしまとのプロジェクト。

 手越さん自身の卒業式で得た感動や、県内を訪れた時の経験と思いなどを込めて作られた曲で、昨年の船引中の卒業式で手越さんがサプライズで披露した。曲を形にして残したい―と収録を企画した。

 三春町の三春交流館まほらで行われた収録には、三春中と船引中の生徒合わせて約30人が参加した。3カ月ほど前から練習を重ねてきた生徒たちは、手越さんと心を一つにして歌い、美しい声を響かせた。手越さんは「夢を諦めず、挑戦する気持ちを伝えたかった。多くの人に聴いてもらいたい」と話した。

 曲は卒業シーズンまでに動画投稿サイト「ユーチューブ」などにアップして発信するという。

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