5人に1人の親が「子どもの大学は本来の学力より高めの大学を選んだ」と回答…「上を目指してほしかった」

約5人に1人が「本来の学力より高めの大学を選んだ」と回答 ※画像はイメージです(taka/stock.adobe.com)

子どもの志望校は、本人の意志を第一優先にじっくり検討する必要がありますが、みなさんが重視したポイントはどのようなことなのでしょうか。大学に通っている、もしくは過去に大学に通っていた子どもがいる全国の男女317人を対象に「子どもの志望大学を決めたきっかけ」に関するアンケートを実施したところ、約8割の人が「子どもの学力」と回答しました。また、約5人に1人が「本来の学力より高めの大学を選んだ」と回答したそうです。

株式会社NEXER(東京都豊島区)が運営する『日本トレンドリサーチ』と医学部受験予備校『医進の会』が共同で2024年1月にインターネットで実施した調査です。

子どもの志望校はどのように決めましたか?重視した点をすべて選んでください(提供画像)

調査によると、子どもの志望校を決める際に「重視したポイント」を複数回答で答えてもらったところ、「子どもの学力」(79.2%)が最多となりました。ほか、「学部・学科」(48.6%)、「実家からの距離」(26.2%)。「大学の知名度」(25.9%)などが挙げられました。

その志望校に受かるために、塾や予備校などには通わせていましたか?(提供画像)

さらに、全体の56.2%が「志望校に受かるために、塾や予備校などには通わせていた」と回答。回答者からは、「もうひとつ上を目指せるかもしれなかったから」(40代男性)、「確実に入学できるようにしたかったため」(60代女性)、「独学での合格は、かなり難しいとおもったから」(60代男性)、「志望校の模試判定が少し厳しかったので」(50代男性)といった声が寄せられました。

一方、「通わせていない」(43.8%)と答えた人からは、「部活で忙しかった為」(40代男性)、「AO入試一択だったので」(50代女性)、「お金がないから」(50代男性)、「近くに塾がなかった」(60代女性)などの意見が寄せられています。

本来の学力と比べて、どれくらいの大学を選びましたか?(提供画像)

では、本来の学力と比べて、どれくらいの大学を選んだのでしょうか。調査の結果、72.6%の人が「ちょうどいい大学を選んだ」と回答。他方、「本来の学力より高めの大学を選んだ」は21.1%、「本来の学力より低めの大学を選んだ」は6.3%という結果になりました。それぞれの回答については、以下のようなコメントが集まりました。

【ちょうどいい大学を選んだ】
▽塾の判定や学校の先生からの勧められる学校を希望した(60代女性)
▽プレッシャーがかからない程度がいいから(50代男性)
▽無理をするとあとが大変(50代女性)
▽現役で合格させたかったから(60代女性)

【本来の学力より高めの大学を選んだ】
▽上を目指してほしかったから(50代女性)
▽挑戦する価値があるので(60代男性)
▽できるだけ知名度や偏差値の高い行きたい学校を選んだ(40代女性)
▽上昇志向を常に持って望むとあとあとの人生で必ず役立つときが来るから(50代男性)

【本来の学力より低めの大学を選んだ】
▽受からせたかったから(50代女性)
▽子どもの意思(60代男性)

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【出典】
▽日本トレンドリサーチ/【子どもの大学どう選ぶ?】2割以上が、本来の学力より高めの大学を選んだ
https://trend-research.jp/21530/
▽医学部受験予備校 医進の会
https://ishin-kai.info/

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