除災招福願い豆まき 平泉・中尊寺で4年ぶり大節分会

本堂前の特設舞台から一斉に豆をまく年男・年女や厄年の出仕者=平泉町・中尊寺

 「節分」の3日、平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)で大節分会(え)が開かれ、かみしも姿の年男・年女や厄年の男女、町内の幼稚園・保育所園児らが大相撲力士と一緒に本堂前に設けた舞台から豆をまき、1年の除災招福を祈願した。

 同寺の大節分会は1982年に一般出仕者を募って行われるようになり、91年からは大相撲の力士を招いて開催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりとなった今年の豆まきには北勝富士関(八角部屋、埼玉県所沢市出身)が招かれた。

 本堂で一山の僧侶が大護摩祈祷(きとう)を行い厄よけと開運を祈願後、園児38人と一般出仕者51人が3組に分かれて豆をまいた。

 奥山貫首が「今年1年が皆さんにとって幸せな良い年となりますように、豆をまきます」とあいさつ後、一般出仕者の代表2人が「天に花咲け、地に実なれ」と力強く口上を述べ、全員で「福は内、鬼は外」の掛け声とともに落花生200キロと大豆10キロを本堂前に詰め掛けた人たちに向けて勢いよく放った。

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