豊後大野市のゴルフ場で救急搬送訓練 プレー中の事故など想定、ドクターヘリ出動【大分県】

グリーン上で倒れたプレーヤーに救急処置をする救急隊員=豊後大野市三重町菅生の三重カントリークラブ
急病を発症したプレーヤーをドクターヘリに乗せる救急隊員

 【豊後大野】豊後大野市三重町菅生の三重カントリークラブ(CC)で1月29日、ゴルフのプレー中の事故や急病に迅速に対応する救急搬送訓練があった。

 県ゴルフ協会や大分救急医学会などは救命率向上を目的に本年度、県内全ゴルフ場のコース上にドクターヘリの着陸ポイントを設定。訓練を行うのは2カ所目で、市消防本部、大分大高度救命救急センター、同CCから約30人が参加した。

 プレーヤーが急病を発症し、ドクターヘリを要請した―との想定。同伴者が119番した後、救急車で着陸ポイントがある1番ホールまで運び、降り立ったドクターヘリに乗せて搬送する流れを確認した。

 訓練後、参加者から「コース内にカートなどが通る道はあるが、車高のある救急車を想定していない。スムーズに誘導できるルートを検討する必要がある」といった意見が上がった。

 同CCの高橋竜也支配人(45)は「着陸ポイント設定で素早い対応が可能になったが、さらに迅速に搬送できるようシミュレーションを重ねたい」と話した。

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