人々殺到!関東三大不動の一つ、加須・總願寺で「鬼追い豆まき式」 長さ3メートル大たいまつ、鬼が振りかざす 土曜日と重なり、ものすごい参拝客にびっくり

赤鬼が大たいまつを掲げて不動堂の回廊を駆け回った=3日午後0時半ごろ、加須市不動岡の不動ケ岡不動尊總願寺

 関東三大不動の一つとされる加須市不動岡の不動ケ岡不動尊總願寺(山口真司住職)で3日、江戸時代初期から400年以上続く節分会「鬼追い豆まき式」が行われた。土曜日と重なり、境内は参拝者でにぎわい、開運招福や厄よけ、家内安全、交通安全などを願っていた。

 一番の呼び物は、赤鬼が振りかざす長さ3メートル、重さ30キロの大たいまつ。半鐘が打ち鳴らされると、赤鬼は燃え盛る大たいまつを持って不動堂の回廊を荒々しく駆け回った。炎は人々の煩悩を焼き尽くして邪気を払うとされる。無病息災、厄よけなどに御利益があるとされる。

 加須市根古屋の美容師加藤智佳子さん(56)は「いつも来ている。ものすごい参拝者の数でびっくり。土曜日なので私も今回は夫と来た。ありがたい御利益を頂ける感じがする」と話していた。

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