年男、年女50人が豆まき 長崎・諏訪神社で「節分祭」

雨の中、多くの参拝者でにぎわった節分祭の豆まき=長崎市、諏訪神社

 長崎県長崎市上西山町の諏訪神社で3日夜、恒例の節分祭があった。年男と年女たちが「鬼は外」「福は内」と声を上げながら豆をまき、雨の中で集まった参拝者が両手を伸ばして福を求めた。
 4日は立春。季節の変わり目には邪気が生じるとされ、“神が宿る”穀物によって、鬼に見立てた災害や病をはらう。裃(かみしも)姿の年男年女計50人が、小袋に入った豆を参拝者に向かって放り投げた。
 年女で同市船石町の造園業、當麻(とうま)葵さん(35)は「集まった皆さんが笑顔になれるように願った。30代後半なので仕事でもいろいろと挑戦する年にしたい」と笑顔で語った。傘を差しながら豆を拾った長崎精道小1年の下釜凛さん(7)は「豆を取るぞ、という気持ちで拾った。鬼が心の中からいなくなってほしい」と願っていた。

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