マリナーズがブルペン補強 Wソックスとのトレードでサントス獲得

日本時間2月4日、マリナーズはホワイトソックスとのトレードが成立したことを発表した。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで15位のプレランダー・ベローアと同25位のザック・デローチ、さらに2024年ドラフト全体69位の指名権を放出し、救援右腕グレゴリー・サントスを獲得。ツインズからホルヘ・ポランコを獲得したトレードでブルペンの一角であるジャスティン・トーパを放出したため、昨季メジャー定着を果たしたサントスを獲得することでその穴を埋めた形となる。

現在24歳のサントスはドミニカ共和国出身の救援右腕。メジャー3年目の昨季は自己最多の60試合に登板して66回1/3を投げ、2勝2敗5セーブ、6ホールド、防御率3.39、66奪三振を記録した。最大の武器はスライダーで、昨季は空振り率37.5%、被打率.196、被長打率.203をマーク。それと組み合わせる速球(シンカー)はコンスタントに100マイル超を計測し、平均98.9マイルを記録した。FAまであと5年保有できる選手のため、獲得には比較的大きな対価を要することになったが、マリナーズとしては大きな対価を支払ってでも獲得したい選手だったのだろう。

現在23歳のベローアはドミニカ共和国出身の右腕。昨季はマイナーAA級で43試合(うち7先発)に登板して65回1/3を投げ、5勝1敗6セーブ、6ホールド、防御率2.89、101奪三振の好成績をマークした。昨年7月にはメジャーデビューを果たしたが、デビュー戦は3つの四球を与え、二死を取っただけで降板。しかし、レギュラーシーズン最終戦で再びチャンスを与えられると、2つの三振を奪い、1イニングを三者凡退に抑えた。制球面に課題を残すものの、移籍1年目からサントスの穴を埋められるだけのポテンシャルを秘める選手だ。

現在25歳のデローチは2020年ドラフト2巡目(全体43位)指名でプロ入りした外野手。昨季はマイナーAAA級で138試合に出場し、打率.286、23本塁打、88打点、8盗塁、出塁率.387、OPS.868を記録した。マイナーの投手を相手に173個もの三振を喫したことから、メジャーの投手にどこまで適応できるかを疑問視する声もあるが、ホワイトソックスへ移籍した今季はメジャーでの出場機会を与えられるだろう。

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