児童らと餅つき楽しむ 荒汐部屋の力士 古里の福島市訪問

子どもたちともちつきを楽しむ(左から)丹治さん、若隆元さん、若隆景さん、若元春関、大賀さん

 大相撲荒汐部屋の若元春関(30)ら福島市出身の力士5人は3日、福島稲荷神社の節分祭に先立ち、エスパル福島で開かれた餅つき大会に参加した。園児や児童と一緒に餅をついて交流を深め、3月の春場所に向けて英気を養った。

 福島商工会議所と大波3兄弟福島後援会が催し、市内の家族連れ約300人が訪れた。大波3兄弟、丹治兄弟は子どもを囲んできねを持ち、かけ声に合わせて餅をついた。質問の時間では「ライバルは誰ですか」「ちゃんこ鍋は一日どのくらい食べますか」などとの問いに気さくに応じた。

 若元春関は「地元の子どもたちと触れ合えて楽しめた」、若隆景さん(29)は「久々にイベントに参加して新鮮だった」、若隆元さん(32)は「子どもたちの笑顔に元気をもらえた」と語った。大賀さん(21)は「地元を満喫できた」、丹治さん(17)は「来場所の糧になった」と述べた。

 清明小3年の佐藤音羽さん(9)は別のイベントで若隆元さんと記念写真を撮ってもらいファンになったという。「めったにない機会でとっても楽しかった。これからも応援する」と笑みを見せた。

 開始に先立ち、後援会長を務める福島商工会議所の渡辺博美会頭、木幡浩市長があいさつした。渡辺会頭が初場所で幕下優勝を遂げた若隆景さんにお祝い金を贈った。

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