【調査】5割以上の飼い主が猫に健康診断を受けさせていた 大切な検査項目を獣医師に聞いた

「ねこのきもち」では、毎年「ニャ論調査」というアンケート調査を実施しています。今年は健康やお世話にスポットを当てた調査を実施し、1427名の飼い主さんに回答いただきました(※)。

今回はそのなかから、愛猫の健康診断に関する調査結果をご紹介。獣医師の小林清佳先生にご意見を伺いました。

※「ねこのきもち作り隊」281人と「ねこのきもちアプリ」にて飼い主さん1146人からとったアンケート結果を集計。複数飼いの場合は1匹を選択して回答。
※回答した飼い主さんの愛猫の年齢:0~1才(24%)、2~7才(54%)、8~13才(14%)、14才以上(7%)、わからない(1%)

愛猫に健康診断を受けさせる頻度

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

愛猫に健康診断を受けさせる頻度についてのアンケート結果は、以下のようになりました。

どれくらいの頻度で愛猫に健康診断を受けさせていますか?

  • 【年に1回】・・・57%
  • 【しばらく受けていない/受けたことがない】・・・28%
  • 【年に2回以上】・・・15%

健康診断で受けたことのある検査内容

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

次にご紹介するのは、これまでに受けたことのある愛猫の健康診断の内容(種類)についてのアンケート結果です。

これまでに健康診断などでどんな検査を受けましたか?(複数回答あり)

  • 【血液検査】・・・71%
  • 【身体検査】・・・61%
  • 【便検査】・・・41%
  • 【尿検査】・・・37%
  • 【レントゲン検査】・・・32%
  • 【超音波検査】・・・23%
  • 【CT検査】・・・5%
  • 【心電図検査】・・・5%
  • 【MRI検査】・・・2%
  • 【未回答】・・・2%

受診回数は愛猫のライフステージに応じて

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

上記2つのアンケート結果について、獣医師の小林清佳先生にご意見を伺いました。

猫の健康管理の意識が高まっている印象です

理想である「年に1回は健康診断を受ける」の割合が、3年前の「ニャ論調査」よりも増えています。素晴らしいことですね。

健康診断については、動物病院によって身体検査のみや、血液検査と身体検査、尿・便検査の追加など、複数のコースが用意されていることもあります。なかでも血液検査は、体の中の健康状態を調べるために重要な項目ですので、おすすめする動物病院が多いのかもしれませんね。

ただし、シニア猫になると血液検査だけではわからない病気も出てきやすくなるため、愛猫がシニアの場合は、レントゲン検査や超音波検査も受けておきたいところです。健康診断の受診回数は、愛猫のライフステージに応じて、かかりつけの獣医師と相談して決めるとよいでしょう。

愛猫には元気で長生きしてもらいたいものです。「最近、健康診断を受けさせていなかったな……」という飼い主さんも、久しぶりに動物病院に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2024年1月号『今年は1427人の健康管理の実態が明らかに! ニャ論調査2024』
文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

© 株式会社ベネッセコーポレーション