大地震後にできることは 糸魚川白嶺高防災フォーラム 県外校と共に考える

白嶺高の生徒は同校の各教室から参加。県外校の生徒とオンラインでつながり、大地震発生後に自分たちができることを共に考えた(糸魚川白嶺高)

県立糸魚川白嶺高(夏見康彦校長)は2日、同校で「白嶺防災フォーラム2023」を開いた。テーマは「大地震が起きた!地域の人々の意識はどこに?そして、私たちができることは何か」。同校1、2年生が県外の防災教育先進校の生徒とオンラインで交流しながら、共に考えた。

フォーラムは糸魚川市駅北大火の翌年から継続して行っている。7回目の今回は白嶺高、兵庫県立舞子高、宮城県多賀城高、静岡県立駿河総合高の生徒が参加。静岡大地域創造教育センターの山本隆太准教授が全体ファシリテーターを務め、糸魚川ジオパーク協議会スタッフや同市の高校魅力化コーディネーターが各教室でのグループ活動をサポートした。

昨年秋ごろ、糸魚川市内外の住民に向けて地震に関する意識調査を実施しており、フォーラムではその分析結果を基に「大地震が起きた3日後、1週間後に自分たちができること」についてグループ発表や意見交換を行った。

元日に能登半島地震が発生したことで、実感のこもった話し合いが展開された。白嶺高の生徒は県外校の生徒に向け、「1月1日の地震は本当に怖くて、衝撃的だった。いつ災害が起こるか分からないので、早めに防災グッズや自分に必要なものをまとめ、準備しておくことが大切」「避難訓練、定期的に避難場所を確認することが大事」「前までは地震が来てから準備すれば大丈夫と思っていたけど、今回の地震で、急に来ると焦って何もできなくなることが分かった」などと、実体験を基に伝えていた。

フォーラム終了後、白嶺高の女子生徒の一人は「自分たちの意見をしっかり伝えられたし、(県外校の)意見を聞くことができた。すごくいい経験になった」と振り返った。

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