「カーショウと再契約を結ぶ可能性はある」 ドジャースGMが明言

ここ数年、クレイトン・カーショウには3つの選択肢が存在し続けている。1つ目はドジャースの一員として現役生活を続けること。2つ目は故郷ダラスに近いレンジャーズへ移籍して現役生活を続けること。そして3つ目は引退することだ。過去2年はFAになったあと、ドジャースと1年契約を結んだが、今オフも3つの選択肢が存在することに変わりはないとみられる。そんななか、ドジャースのブランドン・ゴームズGMはカーショウと連絡を取り合っていることを明かし、「再契約を結ぶ可能性は残っている」と語った。

カーショウは昨年11月に左肩の手術を受けたことを発表。2024年シーズンは前半戦のプレーが絶望的となり、オールスター・ブレイク以降の戦列復帰が見込まれている。カーショウは「夏のどこかで復帰することを目指したい」と話しており、少なくとも現時点では現役続行を望み、引退は考えていないとみられる。また、レンジャーズはタイラー・マーリー、マックス・シャーザー、ジェイコブ・デグロムと3人の先発投手がシーズン途中に戦列復帰する予定であり、さらにカーショウを加える可能性は低い。よって、3つの選択肢が存在しているとはいえ、ドジャースとの再契約の可能性が最も高いと言えるだろう。

今オフのドジャースは先発投手の補強を最優先の課題とし、FA市場で大谷翔平、山本由伸、ジェームス・パクストンを獲得したほか、トレードではレイズからタイラー・グラスノーを獲得。大谷は今季投げられないものの、先発の頭数は揃った。しかし、パクストンとグラスノーは非常に故障が多い投手として知られており、山本がメジャー1年目からどれくらい活躍できるかも未知数。ウォーカー・ビューラーがトミー・ジョン手術明けであることも含め、先発陣は非常に不確定要素の多いメンバーとなっている。

そうしたチーム事情もあり、ゴームスGMはサイ・ヤング賞3度の実績を誇る名左腕カーショウとの再契約を選択肢から排除していないようだ。夏場に先発投手の補強が必要になったときに、プロスペクトを犠牲にしてトレードでの補強に動くのではなく、チームの象徴でもあるカーショウが戻ってくる。そんなシナリオを描いているのかもしれない。

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