決めたパットは計58m クラークが記録更新「60」

パッティングが絶好調だった(Ezra Shaw Getty Images)

◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 3日目(3日)◇ペブルビーチGL(6972yd/パー72)

23位から出たウィンダム・クラークが、2イーグル9バーディ、1ボギーの「60」をマークして単独首位に抜け出した。

「60」はペブルビーチGLにおけるコースレコード「62」を更新。前半の2イーグル4バーディ「28」は、同コースにおけるフロントナインの最少スコアタイだった。

「あれだけパットが決まったのは、普通ではないとしても素晴らしかった」とパッティングが絶好調。2番(パー5)で11mのバーディパット、6番(パー5)は12mのイーグルパットを決めるスーパープレー。8番、9番も8m前後を決めるなど、この日に決めたパッティングの総距離は189フィート9インチ(約58m)だった。

「あれだけパットが決まったのは普通でないとしても、今日は本当に素晴らしかった」と大満足の18ホールだった。

ツアー通算2勝、直近の優勝は昨年のメジャー「全米オープン」で、それ以来優勝争いのチャンスは巡って来なかった。「緊張もあったし、“59”のスコアを気にして別の緊張感もあった」と振り返る。

緊張感がマックスになったのは18番のティショットを打ってから。「ティに行くまでは考えていなかったが、フェアウェイに出たら“スペシャル・ナンバー”を狙えるチャンスだと思った」

18番(パー5)のイーグルパットは8m、この時ばかりは決まってくれず、2オン2パットのバーディで、「59」の大台には届かなかった。それでも「自分のラウンドには満足している」と、今季初優勝を狙える位置で3日目を終えた。

最終日は強い雨風が予想され、状況次第では54ホールへの短縮の可能性もゼロではない。「皆明日の天候のことを言っていたから、全力を出し切った。ただ、54ホールになることは滅多にない。今もそれは考えていない」と、あと18ホールを戦う準備はできている。(カリフォルニア州ペブルビーチ/谷口愛純)

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