「熱量を感じられなかった。物足りない」冨安健洋が猛省する“良くない日本”「W杯後とは間違いなく違う感情」【アジア杯】

[アジアカップ準々決勝]日本 1-2 イラン/2月3日/エデュケーション・シティ・スタジアム

「シンプルに勝ちに値する試合じゃなかったと思います」

日本はイラン相手に守田英正のゴールで先制するも、痛恨の逆転負け。冨安健洋は試合後、「悔しい試合?」と問われ、そう答えた。

特に後半は何もできず、序盤と最終盤に失点した。

「前半に最初何本かチャンスはあったなかで決めきれず、ディフェンスはそのなかでも耐えないといけなかったんですけど...それはできずに悪い時の日本が出て、それを変えようとする選手が何人いるかってところで、正直、熱量を感じられなかったというか、ピッチ上で物足りなさは感じました」

熱量が出せなかった理由は「分からない」という。

【PHOTO】日本代表のイラン戦出場15選手&監督の採点・寸評。後半は何もできずに敗戦。及第点は2人のみの低評価
「勝ちに執着するべき時にできないっていうのは、なんていうんだろう...それが日常なのか分かんないですけど、本当に勝ちへの執着心が足りなかったです。良くない時に声を出す、ディフェンスだったらがっつりボールを奪って雰囲気を変える、攻撃陣だったら無理やり行く、1個ドリブルで仕掛けて雰囲気を変えるだったり。

本当にこのチームにはないところ。それは今回だけじゃない。良くない時の日本がそのまま出て、大会が終わってしまったので、それは僕自身も含めてもっともっとやらないといけない」

およそ1年前に続き、夢半ばでカタールを去ることとなった。「ワールドカップの後とは、間違いなく違う感情」なようだ。

「まだまだだなっていう...。今大会5試合やりましたけど、ベストなゲーム、僕たちがやりたいゲームは結果、できなかったですし。イラクだったりイラン、そういう中東勢の勝ちへの執着心に劣ったという見方もできなくはない。だから負けたのかもしれないし、まあ足りないですね。僕も含めて足りない。

自分のチームに帰って、少しずつでも成長していくしかないので、僕もアーセナル帰ってまた立場が変わるというか、スタメンを取らないといけない立場なので、まだまだ成長しないといけないと思っています」

「熱量」「執着心」は、日常の所属クラブでの戦いから磨いていくほかない。再出発だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社