【子の進路】昨年のM-1を見て、「自分がお笑い界を変える」と言い出した息子。お笑い芸人になるための「一般的な費用」はどれくらいですか? 親としては大反対なのですが……。

お笑い芸人を目指すには

そもそも「お笑い芸人」とは「人を笑わせる仕事をしている人」を意味し、代表例として漫才師やピン芸人、コント師、モノマネ芸人などが挙げられますが、これらのほかにもさまざまな種類があります。お笑い芸人になるためには指定の学校に通わなくてはいけないといった決まりはありません。人によってどの方法でお笑い芸人を目指すのかはそれぞれ異なりますが、一般的には養成所に入ったり、芸能事務所に所属したりする人が多いです。また、オーディションを受けたり、YouTubeなどの動画配信サービスを利用したりして人にアピールする方法もありますが、本記事では養成所に入る場合について解説します。

養成所費用の相場は?

養成所と一口にいっても、さまざまな養成所があります。いずれにしても養成所に入ることでお笑いの基本やネタの作り方など、基礎から学ぶことが可能です。発声練習などがカリキュラムに含まれている場合もあるでしょう。ほかにも、2人以上で活動したいと考えている場合に養成所であれば相方を見つけやすい点が特徴といえます。なお、養成所の学費は各養成所によって異なりますが、年間で30~100万円程度かかるところが多いです。そのほか、通学のための交通費や、必要に応じてネタを作成するための費用がかかるでしょう。

下積み時代のお金の作り方は考える必要あり

無事お笑い養成所に入れたとしても、次に考えなければいけないことがあります。それが売れるまでの生活費です。ブレイクするまで、ギリギリに生活費を切り詰める場合を想定し、月の食費を1万円、家賃を3万円、光熱費等を5000円としても、月に4万5000円はかかります。一年に換算すると大まかに60万程度は必要になります。また、ブレイクには確証がないため、その出費がいつまで続くか分かりません。そのため、それ相応の覚悟を持つことが必要です。

お笑い芸人に向いている人の特徴

お笑い芸人に向いている人の特徴としては、まず、お笑いが好きなことが挙げられます。そして、「必ず売れるようになる」といった強い気持ちを持っていることが大切です。養成所を卒業したからといって必ずしも売れるというわけではありません。脚光を浴びるまでに時間がかかることもあるでしょう。周囲から「つまらない」などといったマイナスな評価を受ける可能性もあります。そのような出来事があっても、心の底からお笑いが好きという気持ちと、成功するという強い気持ちがあればコツコツ地道な努力を続けられるでしょう。

人前で芸を披露する度胸を持っていることもお笑い芸人として活動するために大切なことといえます。お笑い芸人は多くの観客がいる中で注目を浴びながら芸を披露しなくてはいけないため、緊張することも多くあるでしょう。そのような環境の中でも自分の実力を発揮できるかどうかが重要なポイントです。

お笑い芸人になるためには養成所を活用しよう

お笑い芸人になるためには決まったルートはありませんが、養成所に入ることでお笑いについて基礎から学べたり、発声練習ができたりするなど、お笑い芸人として活動するために役立つさまざまな知識を学ぶことが可能です。なお、養成所はいくつもあり、それぞれカリキュラムや特徴が異なるため、入校する際は自分に合ったところを選ぶとよいでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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