上司「失礼にもほどがあるだろ!!」上司の代わりに【お葬式】に行くも → 最後にやらかしてしまい──!?

冠婚葬祭にはさまざまなマナーが存在します。社会人として覚えておきたいことばかりですが、知らず知らずのうちに失礼なことをしてしまっているケースも少なくありません。ということで今回は、静粛な【お葬式】の場面でやらかしてしまったエピソードを、筆者の友人が聞かせてくれました!

社会人1年目、上司に頼まれたのは

これは今から10年近く前、友人のA子が社会人1年目だった頃の話です。

当時A子は商社に営業職として配属されたばかり。
初めて学ぶことの連続で、毎日忙殺されながらも充実した日々を送っていました。
仕事のできる上司や先輩の姿を見て、「私も早く追いつきたい!」と意気込んでいたそうです。

入社して10ヶ月ほどたったある日のこと。
A子は上司に呼び出され、「取引先の担当者が急病で亡くなったが、自分や他の社員はどうしても外せない商談があり行けない。名代として葬儀に参列してきてほしい」と頼まれました。

「そんな重要なことを任されるなんて」とA子は大張り切り!

マナーの勉強はばっちり!

子どものころ親戚のお葬式に参列したことはありましたが、社会人として、しかも上司の名代として参列するのは初めての経験です。

絶対に失敗できない……! と、A子は急いでネットで葬儀に関するマナーを調べ、服装や持ち物も完璧に揃えて向かいました。

その甲斐あって、特にトラブルもなく故人をお見送りすることができたそうです。

しかし、最後の最後に……

ところが、ホッとして気が緩んだのか、最後の最後にA子はやらかしてしまいました!

葬儀が終わり、参列者たちが各々帰宅していく中、A子はふと思いました。
「そうだ、上司に無事に終わったことを報告しよう♡」

そして、あろうことかスマホを取り出し、パシャッと祭壇を撮影!
その場で上司に「無事にお見送りできました!」という一言とともに写真を送信したそうです。

受け取った上司の反応は?

その後、会社に戻ったA子。
てっきり「よくやった」と褒めてもらえるかと思い、上司を見ると……
上司は今まで見たこともないような形相でA子を怒鳴りつけました。

「祭壇の写真を撮るやつがあるか! 失礼にもほどがある!!」

そこでA子はやっと、祭壇の写真を撮ることがどんなにいけないことだったのかを察したのでした。

まとめ

もちろん、後日A子は上司とともにご遺族のもとへお詫びに伺ったそうです。
真摯に謝罪し、許してもらえましたが、今思い出しても赤面する黒歴史になっているんだとか。

「上司から頼まれたことを成し遂げる!」という気持ちよりも、故人を偲びご遺族を思いやる気持ちが勝っていれば起こらなかったトラブル。
A子は自分の未熟さを思い知り、それからは人の立場に立って物事を考えることが癖になったそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

© 株式会社ファッションニュース通信社