大谷翔平グラブ、埼玉に次々届く 届いたメッセージ最後の「野球しようぜ」を校長が読み上げ、一斉に拍手 このあと各学級でグラブを回覧、今後は児童ら使えるように貸し出す予定

大谷選手のグラブを使用してキャッチボールをする子どもたち

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手から全国の小学校に贈られたグラブが各学校に届き、埼玉県さいたま市岩槻区の市立太田小学校(児童数571人)で29日、披露された。野球経験のある子どもたち3人が全校児童の前で、キャッチボールを行い、「大切に使いたい」と話した。

 田波巨士校長が将来の夢をテーマに講話した後、右利き用2個と左利き用1個を披露すると、子どもたちは「すごい」と大喜び。大谷選手からの「野球しようぜ」のメッセージが読み上げられると、一斉に拍手が起きた。

 キャッチボールをした2年の沢田石幸翔さん(8)は「サインが書いてあって、うれしかった」。エンゼルスのユニホームを持っており、ドジャースのユニホームが欲しいという。「いっぱい練習して、大谷選手みたいになりたいです」と笑顔だった。

 6年の古川愛花梨さん(12)は「思ったより軽くて使いやすかった。大谷選手のようにグラブを使いこなしたい」と感想を語った。3年の頃から野球を始め、ポジションは遊撃手、捕手などをこなす。「野球はチームのみんなと協力するところが楽しい」

 6年の池島心葉さん(12)は、子どもの頃からの夢をかなえて、大リーグで投手と打者の二刀流として活躍する大谷選手について、「プロ野球選手でもなかなかできないので、すごい」。自身は全てのポジションを経験していることから、「大谷選手と同じ二刀流で頑張りたい」と話した。

 同校は各学級にグラブを回覧した後、子どもたちが使えるように貸し出す予定にしている。

© 株式会社埼玉新聞社