ゴールデンカムイ実写版に期待 アイヌ文化の「入り口に」

 アイヌ民族の文化を描いた人気漫画「ゴールデンカムイ」が実写化され、1月から全国公開された。明治時代の北海道を舞台に元軍人の青年とアイヌの少女が金塊を探すエンターテインメント作で、言語や食文化も紹介。明治政府による迫害や差別といった負の側面には踏み込んでいないが、映画が「入り口」となり歴史への理解も進むことに期待が高まっている。

 全31巻で累計2700万部を突破した原作は、アイヌの料理や生活習慣も生き生きと描き、北海道では「聖地巡礼」がブームに。映画も公開3日間で35万人を動員した。

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