拉致被害者のデザイン制作、韓国 政府が啓発進める

ファッションショーで、韓国人拉致被害者らを象徴するデザインをあしらった服を着たモデル=3日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国政府は、北朝鮮による韓国人拉致問題への関心を高めようと、被害者らを象徴するデザインを制作し、3日夜にソウルで開かれたファッションショーで公開した。拉致が韓国で「あまり知られていない問題」(KBSテレビ)である中、北朝鮮の人権問題を重視する尹錫悦政権が啓発を進めている。

 デザインは、「私を忘れないで」との花言葉を持つワスレナグサを組み合わせた模様。拉致被害者や、朝鮮戦争(1950~53年)で捕虜になり帰還できない韓国軍兵士らが帰国するよう願いを込めたという。デザインをあしらった服を着たモデルが、ランウエーを歩いた。

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