群馬県内で23年発生した食中毒は14件で4年ぶりの2桁 飲食店のノロウイルスが目立つ

 群馬県内で昨年発生した食中毒の件数は14件(速報値)で、4年ぶりに2桁に増えたことが、県のまとめで分かった。患者数は169人で、100人超えも4年ぶり。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行して利用が増えたとみられる飲食店でノロウイルスの感染が目立った。

 県食品・生活衛生課によると、14件の原因別の内訳は、前年ゼロだったノロウイルスが5件、魚介類の寄生虫アニサキスが3件、ニラに似たスイセンや毒キノコといった植物性自然毒が3件など。死者数はゼロだった。ノロウイルスのうち4件は飲食店内での食事が原因だった。

 食中毒の年間発生件数は2013~19年が10件超で推移。コロナ下の20年は9件、21年は7件、22年は6件と減少傾向だった。20~22年の原因別内訳では、ノロウイルスが各年で0件か1件だった。

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