14歳娘が父親の携帯から「浮気の証拠」発見、知らされた母親は裁判で勝訴

14歳少女が父親の携帯電話で遊んでいたところ、父親の浮気の証拠をつかんだ。娘に知らされた母親は夫の浮気相手の女性から約520万円相当を取り戻す判決を勝ち取った。写真は母親からの訴えを扱った裁判所。

中国メディアによると、四川省綿陽市に住む14歳の少女が父親の携帯電話で遊んでいたところ、父親が浮気をしている証拠をつかんだ。娘は携帯電話の記録をコピーして母親に渡した。女性に25万元(約520万円)あまりを渡していたことも判明した。母親は訴訟を起こし、相手女性に25万元を返却させる判決を勝ち取った。

娘の両親は綿陽市出身で、共同で商売を営んできた。結婚後に授かった娘のTさんは、現在14歳だ。妻のLさんは夫を信頼しており、経営上の都合もあったので財務管理には関わらなかった。夫だけが多額の金銭を扱っていたという。

家庭はもどもと円満だったが、夫は2022年末から家に帰らないことが増えた。家にいる時はいつも、夫婦が口論するようになった。夫が家に帰ると口論になるために、2人は顔を合わせることがますます少なくなった。Lさんは夫の浮気を疑ったが、証拠はなかった。夫婦はほぼ別居状態になった。

娘のTさんは23年11月初頭に父親の携帯電話で遊んでいて、何気なく電話の通話記録を再生した。すると「半年で20万元をつかってお前を養ってきた」「あなたはこれまでの人生で、こんなに聞き分けのよい『三角関係の相手』には巡り合わなかったでしょう」といった“男女の関係”を示す会話が記録されていた。

Tさんはすぐに会話をコピーして、母親に渡した。母親のLさんが金銭の流れを調べたところ、夫が22年10月から23年11月までの間に、特定の女性に25万元あまりを送金していたと判明した。商売では資金繰りが苦しい状態が続いていたが、夫が相手女性に金銭を渡していたことも原因と分かったという。激怒したLさんは家を飛び出し、夫は「離婚した方が手っ取り早い」などと言い出した。

Lさんは夫が付き合っている女性を相手に、25万元あまりの返還を要求する裁判を起こした。裁判所は、夫が相手の女性に金銭を渡した動機は「婚姻外の愛情関係を保つため」との判断を示した。そして夫の行為について「配偶者のLさんの同意を得ずに、夫婦の共同財産を無断で他の異性に贈与した。この贈与行為は公序良俗に反する結婚外の恋愛関係に基づいており、社会の公徳を損ない、夫婦の共同財産に対する処分権も損ねた。この贈与行為はそもそも無効」として、女性に対して、Lさんの夫から得た25万元あまりには、法律上の受け取る根拠がなく、返還すべきと言い渡した。

同判決は2月2日までに確定したという。(翻訳・編集/如月隼人)

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