警察に不当逮捕された化学機器製造会社社長が取り調べの実態を語る 袴田巌さん支援者集会 静岡市

再審公判が続いている袴田巌さんの支援者集会が、静岡市で開かれ、警視庁に不当に逮捕された横浜市の化学機器製造会社の社長が、「人質司法」の実態について話しました。

支援者集会には、軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして、警視庁に逮捕された大川原化工機の大川原正明社長がゲストとして登壇。

大川原社長の事件では、検察が公判直前に起訴を取り消したほか、民事裁判で警視庁の現役警察官が、法廷で「ねつ造だった」と証言した経緯があります。

大川原社長は、逮捕後留置所で書いたメモを示しながら、外部との接見が禁止されていた事などを説明。

大川原正明社長
「やはり自分たちで録音・メモができない、または弁護士が一緒に同席できない。そういう取り調べがあるってことはこういう事件の温床。逮捕するということをあまりに安易に考えすぎている」

その上で「勾留されているときは、精神的にも肉体的にも厳しい期間。取調官にいろんな事を言われるが、耐えるだけだった」などと取り調べの実態について話しました。

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