児童ら車いすバスケ体験 パラ出場・阪根泰子さん「まちに出たら困ることも」

競技用の車いすを使ってバスケットボールを楽しむ児童たち(木津川市山城町・上狛小)

 車いすバスケットボールの日本代表選手として2004年のアテネパラリンピックに出場した阪根泰子さん(52)=京都市右京区=が、京都府木津川市山城町の上狛小を訪れ、児童たちとゲームを楽しんだ。

 府の「京のスポーツ夢バンク」事業の一環。5、6年生52人と教員が参加した。現役選手の東武志さん(47)がアシスタントを務め、児童たちと一緒に競技用車いすに乗って4、5人のチームに分かれて対戦した。

 試合後、児童は阪根さんたちに「バスケを始めたきっかけは」「やめたいと思ったことはありますか」と次々に質問した。阪根さんは「私たちは自由自在に車いすを扱ってバスケをしているけど、まちに出たら困ることもある。みんなが住みやすいと思えるまちについて考えてみてほしい」と呼びかけた。

 参加した児童(11)は「努力すれば結果に結びつくと教わり、中学生になったらバスケ部に入れるよう練習を頑張ろうと思った」と話した。

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