家計簿をアプリを使ってみましたが、やっぱり長続きしません。「今年こそは家計管理を」と思っているのですが、どうしたらいいですか?

家計管理の必要性

家計管理は、収支を正確に把握するために必要です。例えば、もう少し家計を引き締めたい場合も、「何にいくらお金を使っているか」と把握していなければどの支出をおさえてよいか分かりません。また、貯金をしたい場合に月々の支出を把握していなければ、どのくらい貯金ができるのか分からず、「余ったら貯金」となりがちです。

2022~2023年にかけて多くの物品が値上がりし、「家計が苦しくなった」と実感した方も多いでしょう。しかし、家計管理ができていれば支出の配分を見直すことで貯蓄を削らなくても、物価高を乗り切れる可能性が高まります。

家計簿が続かないならキャッシュレス決済を活用する

家計簿は、収支だけでなく何にどのくらいお金を使ったか把握するために有効です。しかし、仕事や家事・育児が忙しいと家計簿をつける時間を確保するのは難しい方もいるでしょう。

また、「支出の項目が今ひとつ分からず、家計簿が続かない」という方もいます。家計簿が続かないなら、キャッシュレス決済を活用してみましょう。本項では、キャッシュレス決済を活用して家計の支出を把握するメリットを紹介します。

Web明細を利用すれば支出が把握しやすい

クレジットカードや電子マネーなどを利用すれば、Web明細が発行されます。明細を見れば、何にいくら使ったか一目で分かるでしょう。レシートは買い物する度に発行されるので、1ヶ月分ためてしまうと見直すのに手間がかかります。しかし、Web明細ならば1ヶ月ごとにまとめて見られます。

また、1ヶ月に使った金額の総額も分かるので、予算内に収まったか、予算オーバーしたかも一目で分かるでしょう。支払いを1枚のカードにまとめてしまえば、家計簿をつけなくても1ヶ月の支払いが把握できます。

キャッシュレス決済と連動できる家計簿アプリもある

最新の家計簿アプリは、レシートの読み取り機能があったりカードの支払いが組み込まれていたりするものもあります。わざわざ数字を入力しなくてもアプリが勝手に項目ごとに分類してくれるので、家計簿づけが楽になるでしょう。

家計簿アプリも進化し続けているので、かつて挫折した方も、最新のアプリでもう一度家計簿づけにチャレンジしてみましょう。今度こそうまくいくかもしれません。

ポイントもたまってお得

クレジットカードや電子マネーで支払いをすると、ポイントがたまります。1回ごとの買い物の金額は少なくても1ヶ月分まとまればそれなりの金額になるでしょう。また、電気やガスなどの公共料金、スマホ代などもクレジットカード払いにすればポイントがよりたまります。

貯まったポイントは電子マネーや商品券、インターネットショップのポイントなどに交換できます。うまく活用すれば、家計の足しになるでしょう。また、近年はポイントを運用して増やせるサイトも増えました。

キャッシュレス決済を活用して家計管理に挑戦してみよう

家計管理がしっかりできていれば、節約をしたり貯蓄する額を増やしたりもしやすくなります。「毎日コツコツ家計簿をつけるのが苦手」「財布の中に現金を入れておくといつの間にか使ってしまう」といった方は、キャッシュレス決済を活用してみましょう。

1ヶ月の予算を決めておけば、「後いくら使える」などの判断もつけやすくなります。ポイントもためられれば、一石二鳥です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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