大分・別府温泉、浴場ごと石川へ 能登半島地震、被災者の入浴支援

 能登半島地震の被災者の入浴を支援するため、日本有数の温泉地である大分県別府市は4日、移動型温泉施設「幻想の湯」を石川県に派遣した。市の源泉でくみ上げた湯を浴場ごと運び、珠洲市と能登町で入浴サービスを提供する。出発式で別府市の長野恭紘市長は「温かい温泉を一日も早く届けてほしい」と話した。

 活動期間は約1カ月間で、7~20日に能登町、22日~3月6日に珠洲市に入る予定。温泉約10トンを専用のタンクで保温したままトラックで運ぶ。使い終わった後は、石川県七尾市の和倉温泉の湯を利用し、入浴サービスを続ける計画だ。

 幻想の湯は、送風機で膨らませて作るテント型の簡易施設。

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