義実家に帰省するも「嫁抜きでご飯行きましょ」さらに「ハイ、あなたの晩御飯♡」姑にカップ麺を渡されて!?

わざわざ遠方から飛行機に乗って人が訪ねてきてくれたら、手厚くおもてなしをしようと思う方が多いのではないでしょうか。今回は義実家に帰省したら、思わぬ嫁いびりを受けてしまった私の知人Fさんから聞いたお話です。

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義実家から招かれて

Fさんは結婚して5年目の主婦。旦那さんの仕事の関係で、2人の地元である北海道を離れ、関西で暮らしていました。

「母さんがさ、たまには実家に顔出せって言うんだけど。次の長期休暇、実家帰ってもいいかな」
距離が遠く離れてしまったため、ここ数年帰省していないことを不満に思った姑が、ある日突然電話をかけてきたそうでした。
「うん、わかった…… 」
「久しぶりに帰るんだし、なんかうまいもん食わせてもらおう」
「そうね」
実はFさん、性格がキツくてわがままな姑とはあまり気が合わなかったのですが、旦那さんの頼みということで渋々承諾したのでした。

飛行機で帰省

次の長期休暇に、Fさん夫婦は北海道にある実家へ飛行機で帰省しました。

「久しぶりね! 全然帰ってこなかったから寂しかったわ」
義実家を訪ねると、待ちかねていた様子の姑がいそいそと出てきました。
「お久しぶりです」
「そうそう、せっかく久しぶりに帰ってきたんだから、今日は何かご馳走を食べに行きましょうね! 」
Fさんの挨拶は見事にスルーして、姑が言いました。

「ねえ〇〇(旦那さん)、何食べたい?」
「焼肉かなー」
「わかった、じゃあ焼肉行きましょう。お父さんもいいわよね?」
「ああ、いいよ」
なんとなく家族の会話から取り残されたFさんでしたが、出かけるなら、と思ってお化粧を直すために洗面所を借りることに。

嫁は留守番!?

Fさんがささっとお化粧を直して居間に戻ると、待ち構えていた姑がFさんに何かを手渡してきました。
「じゃ、私たちは食事してくるからFさんは留守番お願いね。はい、これがあなたの晩御飯」
「え?」
「それで十分でしょ。おいしいわよ、カップラーメン」
手元を見ると、確かにカップラーメンがひとつ。Fさんは驚いて脱力しかけました。

「おい母さん! せっかく帰って来たのにそれはないだろ! ごめんねFさん、一緒に行こう」
舅がたしなめますが、姑はふくれっつらです。
「嫌よ、私は家族水入らずで食事に行きたいの!」
「はあ!? 何言ってんだよ母さん! 俺は嫁いびりさせるために帰ってきたんじゃないんだぞ!」
「それならあんた1人で帰ってきたら良かったのに。なんでこの人連れてきたの?」
「夫婦だから当然だろ!」
姑はFさんの方をチラッと見て、しっしっ、と追い払うように手を振りました。

「いい加減にしろ!!! もういい、行くぞ」
旦那さんはまだ荷解きをしていない旅行鞄を手に取り、Fさんの腕を掴みました。
「な、なに?」
「帰るんだよ、こんなとこにいたくないだろ」
「わかった……」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
制止しようとする姑の手を振り払い、旦那さんとFさんは義実家を出ました。

そしてその日のうちに飛行機のチケットを変更し、結局とんぼ返りをすることに。

その後、旦那さんもFさんも義実家とは疎遠になり、姑から「帰ってこい」という電話があっても全く無視しているとのことです。

3人で食事をしたかったという気持ちもわからなくはないですが、それならばそれ相応の食事を留守番をするFさんのために用意しておいてくれたらよかったですね。せっかく来てくれた人にひどい仕打ちをした罰でしょう。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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