立憲民主党が党大会 泉健太代表「次の総選挙で自民党を上回る」、活動計画を採択

立憲民主党の定期党大会であいさつする泉代表(4日午後、東京都内のホテル)

 立憲民主党は4日、定期党大会を東京都内のホテルで開いた。泉健太代表(衆院京都3区)は「次の総選挙で自民党を上回る第1党になり、わが党が新たな政権の主軸になる」と述べた。能登半島地震の被災者に寄り添った支援の継続や、災害への対応力強化などを盛り込んだ2024年度活動計画も採択した。

 泉氏は、派閥の政治資金パーティー裏金事件に揺れる自民について「金権体質を日本の政界から一掃させるため、国家権力からたたき出す必要ある」と批判した。

 ただ小選挙区の候補者擁立は目標の200人に届かず、立民単独での過半数議席の獲得が困難な見通しを踏まえ、教育費の無償化など特定のテーマで野党各党が協力する「ミッション型内閣」の構想を提唱。「候補者こそ政権交代の最大の原動力」とも語り、擁立を急ぐ考えも強調した。

 泉氏は党大会後の記者会見で、今年9月末で任期満了を迎える党代表に関し「次の代表選は私の中の考えにはなく、とにかく次の総選挙の勝利に向かって頑張る」と述べるにとどめた。

 活動計画では、次期衆院選などを見据えた情報発信の強化や地方組織の底上げ、25年参院選に向けた取り組みの加速、党財政の透明化なども明記した。党大会には所属国会議員ら約370人が出席した。

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