“レーシングドライバー前澤友作”誕生へ。夏のGTワールドチャレンジ・アジア参戦目指す

 2月4日、あの前澤友作さんが自身のYoutubeチャンネルに『【ついに始動!】前澤友作 レーシングドライバーへの道』と題する動画を投稿した。2023年から自らのレーシングチームである『MAEZAWA RACING』でGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップに参戦を開始したが、今季、なんと自身がドライバーとしての参戦を目指すという。

 カーコレクターとしても知られる前澤さんは、所有するスーパーカーを使って、幼稚園や小学校等で子供たちを対象にした“本物に触れる感動体験”を届ける『MZ SUPERCAR PROJECT』を展開してきた。そのプロジェクトをベースに、2023年からは自身のレーシングチームである『MAEZAWA RACING』を始動。ピッティ・ブロムバクティ/横溝直輝というコンビでGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップに臨み、自らも総監督として全レースに帯同。参戦初年度ながら1勝を飾っていた。

 そんな前澤さんは、「自らがドライブするすることはあるのか?」という2023年9月のオートスポーツwebのインタビューに対し、「どのくらい現実的か理解して、厳しさも理解して、その上で余力があれば」と答えていたが、早くも“レーシングドライバー前澤友作”が始動することになった。2月4日、『【ついに始動!】前澤友作 レーシングドライバーへの道』と題する動画がYoutubeに掲載された。

 動画には前澤さん、そしてMZ SUPERCAR PROJECTから携わってきた横溝がコーチとして登場する。舞台は、世界中で活躍する藤井誠暢がその経験を活かし、2023年4月に東麻布に作り上げた会員制ドライビングラボ『simdrive』だ。レーシングシミュレーターとしては日本でも屈指の評価の高さを誇り、多くのジェントルマンドライバーはもちろん、プロも活用している施設だ。

 動画内で、前澤さんは「今回レースに参戦し、改めてクルマの素晴らしさ、レースの素晴らしさを体験しました」と語ったが、これに続き「2023年、ふたりのレーシングドライバーが戦う姿を見て、非常にカッコ良く素敵だと思いました。そんな姿を横目に見て、自分自身でレーシングカーに乗ってサーキットを走り抜け、優勝ははなはだ難しいかもしれませんけど、完走してみたいと思いました」と語り、simdriveで練習を開始していたことを明かした。

 すでに何度も練習を続けているというが、2024年に向けて「願わくばGTワールドチャレンジ・アジアに出たい」と語った。ただしそこまでに実力がついてくれば……という話ではあるが、それに続いて公開されたフェラーリ488 GT3でのシミュレータードライブの様子が圧巻だった。このsimdriveのシミュレーターは、実際に走ってみると汗だくになるほど体力を要し、さらにここで記録されたタイムは実車に非常に近いものになるが、今回記録されたタイムは驚くべきもの。まずはぜひ下記の動画をご覧いただきたいところだ。

 近年のスポーツカー耐久レース、特にGTカーレースの世界では、ジェントルマンドライバーの存在は非常に重要で、資金力はもちろんのこと、速く、かつ体力があるジェントルマンドライバーはそれだけで世界中のトップチームが欲しがるほど。ジェントルマンのスピードで勝敗が決まると言ってもいい。

 ロガーを見ながら横溝がうなるほどの走りをみせてくれた“レーシングドライバー前澤友作”。「やると全部突き詰めてやるタイプなので、クルマに乗る……となると突き詰めてやってしまいそうで怖いですね(笑)」とインタビューに答えていただけに、実車ではどんな走りに繋がるのか、そしてレースデビューはいつになるのか、大いに楽しみにしたいところだ。

【ついに始動!】前澤友作 レーシングドライバーへの道

https://www.youtube.com/watch?v=dYIRmJjIi6A

GTワールドチャレンジ・アジア第4ラウンドもてぎ MAEZAWA RACINGのフェラーリ488 GT3 EVO

投稿 “レーシングドライバー前澤友作”誕生へ。夏のGTワールドチャレンジ・アジア参戦目指すautosport web に最初に表示されました。

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