節分の恵方巻き原因か、34人食中毒 2~81歳、下痢や嘔吐訴え 姫路のすし店を営業禁止処分

食中毒で営業禁止処分を受けたすし店が入るテナントビル=4日午後6時22分、姫路市魚町

 兵庫県の姫路市保健所は4日、同市魚町のすし店「雷寿司」が3日に販売した巻きずしを食べた同市などの男女34人が下痢や嘔吐の症状を訴えたと発表した。保健所は食中毒と断定し、同店を期限は決めない営業禁止処分とした。

 保健所によると、同店は節分に合わせて店内で調理した「恵方巻き」約1700本を2、3の両日に販売。体調不良を訴えた34人は姫路、高砂、たつの市に住む2~81歳の男女で、全員が3日に購入した商品を食べていた。重症者はおらず、全員が快方に向かっているという。

 営業禁止処分は、食品衛生法に基づく行政処分の中で2番目に重く、営業再開には改善した上で保健所の承認を得る必要がある。保健所の担当者は「企業が社内の配布用に購入したケースが多く、被害の特定には時間がかかる」としている。

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