【中国】無印良品、北京で中国最大店舗を開業[商業]

MUJIが北京に出店した旗艦店=2日、北京市

生活雑貨ブランド「MUJI(無印良品)」を展開する良品計画は2日、北京旗艦店を開業した。売り場面積、品ぞろえともに中国最大の店舗となる。中国で若者を中心に環境意識が高まっていることを受け、リサイクル家具の販売など新たな試みも取り入れた。

朝陽区にある商業施設「北京朝陽大悦城」の地下1階~2階に出店した。売り場面積は4,950平方メートルで、これまで中国で最大だった上海市の繁華街、五角場にある旗艦店(約3,300平方メートル)を上回った。

開業式典に出席した良品計画の清水智副社長(中国現地法人トップ)は、「環境に配慮したMUJIの理念を表現した」と話した。金杉憲治駐中国大使は「北京の人々のより良い、より豊かな暮らしに貢献する」と期待感を示した。

商品は衣料品、雑貨、食品、化粧品など約8,000種類をそろえた。中国限定商品が全体の4割を占め、人工知能(AI)を使って中国人好みの味を開発したポテトチップスなど、100種類以上の新商品も販売する。

中国では初の試みとなるMUJIブランドの家具の回収サービスも手がける。使わなくなった家具を回収し、メンテナンスした上で中古品として販売する。学生など若者の購入を見込んでいるという。アパレルやプラスチック製品のリサイクルサービスも展開する。

清水氏によると、中国の若い世代は環境や社会に配慮して商品やサービスを選ぶ「エシカル消費(倫理的消費)」やエコロジーを「よりクールに捉えている」といい、「北京旗艦店では店舗全体でエコをアピールしている」と話した。

北京旗艦店の開業で、無印良品の中国店舗数は376店に増えた。全国各地に毎年50店以上を新設する計画。

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