【ミャンマー】EUからの人道支援金、24年は1920万ユーロ[社会]

欧州連合(EU)は2024年、ミャンマーへの人道支援に1,920万ユーロ(約30億6,000万円)を拠出する。EUからミャンマーへの人道支援資金としては過去最高額となる。

EU執行機関の欧州委員会が、国内紛争が続いているミャンマーで国民の緊急ニーズに応えるため、拠出を承認した。欧州委は、23年に260万人に達したとされる国内避難民や戦闘の影響下にある国民を支援すると説明した。

EUは支援の優先分野として、食料や仮設住宅、飲料水、衛生設備、医療の提供、地雷リスクに関する教育などを挙げた。また、拠出金のうち200万ユーロは教育支援に充てるという。ミャンマーでは現在、紛争のために多くの学校が閉鎖されており、子どもの約3分の1が教育を受けられない状況になっている。

支援金は国際非政府組織(NGO)や国連機関などEUの提携組織を通じて提供する。EUの提携組織は、市民団体など100超の組織と協力し、ミャンマー全土で支援を展開している。

23年にEUが拠出したミャンマーへの人道支援金は1,730万ユーロ。同年末時点での累計支援額は約3,300万ユーロだった。

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