J2水戸 沖縄キャンプ 守備と連動性に磨き 開幕へ仕上がり順調 全日程が終了

J3琉球との練習試合で、CKからヘディングシュートを決めるJ2水戸の村田(右から3人目)=八重瀬町スポーツ交流観光施設

J2水戸は4日、沖縄県の八重瀬町スポーツ観光交流施設でJ3琉球と練習試合を行い、11日間にわたる沖縄キャンプを打ち上げた。キャンプの収穫を「ロジック(論理)を獲得し始めてきたこと」と浜崎監督。テーマとしてきた「守備」と「連動性」に磨きがかかり、リーグ開幕に向け仕上がりは順調だ。

J3琉球との練習試合は、1本目(45分)が1-0、2本目(同)は2-0、3本目(同)は0-0、4本目(30分)は0-1だった。

テーマの「守備」と「連動性」の観点では、主力陣で臨んだ1、2本目は及第点と言える内容だった。最初の45分間で、自陣ペナルティーエリア内に相手の侵入を許したのは1回のみ。前後左右と連携の取れた組織的な守備で、簡単に相手の縦パスを通さなかった。

攻撃では、両サイドハーフを起点にサイドからゴールを目指した。彼らへのマークが厳しくなれば、トップ下が豊富な運動量でチャンスメーク。型にはまらない柔軟な攻撃のバリエーションが、数多くの好機を生み出した。

浜崎監督にとって2年目となる今季は、選手への指示が明確かつ簡素化された。攻守とも、ピッチに立つ選手全員が共有の狙いを持っている様子で、迷いがない。無駄な動きの削減が90分間を走り抜くための要素であると証明された一戦でもあった。

開幕まで20日を切った。「攻撃で得点を取る場面の質や関係性、また個人の質の部分を高めていきたい」と指揮官。好機の演出やゴール前の精度を高め、さらに得点力向上を目指す構えだ。

昨季から約半数の選手が入れ替わり、1カ月が経過。チームの歩調はそろい始め、次の段階へ移行しつつある。昨年の「失敗」を生かしたチームづくりが着々と進んでいる。

攻守の要として活躍が期待されるJ2水戸の長井

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