かけ声は「福は内」のみ 京都・亀岡の出雲大神宮で節分祭、福豆まき

拝殿からまかれた福豆をつかみ取ろうとする参拝者(亀岡市千歳町・出雲大神宮)

 節分の3日、出雲大神宮(京都府亀岡市千歳町)で節分祭が営まれた。無病息災を願って「福は内」のかけ声とともに福豆がまかれ、参拝者たちはつかみ取ろうと手を伸ばしていた。

 福豆まきは、午前と午後の2回行われた。午後の部では、岩田昌憲宮司が「魔を滅するから、豆で厄災を封じるようになった」と由来を説明。法被を着た年男・年女らが拝殿に上がり、詰めかけた参拝者に向けて小袋入りの福豆を投げた。

 神宮内に鬼はいないため、かけ声は「福は内」のみで、四方八方に飛んでいく福豆を追いかける子どもの姿も見られた。レジ袋を広げて取っていた、女児(9)=京都市南区=は「袋にうまく入ってくれた。健康第一で過ごしたい」と笑顔だった。

 午前の部では、亀岡署の署員が鬼に扮(ふん)して登場した。願い事を書いた木の「焚上(たきあげ)式」が表参道で営まれたほか、恵方巻きとぜんざいの授与もあり1年間の平穏を祈りながら味わっていた。

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