雫石町の弔慰金100万円、やはり突出 県内22市町村、1万円以下

 

 首長経験者の遺族に支払う弔慰金について、岩手県内22市町村が1万円以下と定めていることが岩手日報社の取材で分かった。多いケースでも3万円で、長く100万円を支出してきた雫石町の突出ぶりが浮き彫りとなった。税金が原資となるだけに、識者は「住民の納得が得られる説明が必要」と指摘する。

 元首長の死去に際し弔慰金や香典、お悔やみの名目で支出しているか県と33市町村に聞いたところ、26市町村が1万円以下~3万円と回答した。

 「その都度協議・個別に判断」としたのは県と陸前高田、雫石、西和賀、洋野、岩泉、普代、田野畑の7市町村。陸前高田市は2018年に香典として3万円を支出した。県と西和賀、洋野、岩泉、普代、田野畑の5町村は近年対象者がいないが、西和賀町の吉田博樹総務課長は「元町議の場合は上限1万円で、元町長でも同じになる」と説明する。

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