今季4度目の“マドリード・ダービー”は痛み分け…レアルが先制も後半ATにM・ジョレンテが同点弾

ラ・リーガ第23節が4日に行われ、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードが対戦した。

スペインの首都に本拠地を構える2クラブが激突する“マドリード・ダービー”。今シーズンの全公式戦で喫した敗戦は、わずか2試合のレアル・マドリードだが、いずれもアトレティコ・マドリードに敗れている。首位を走る“白い巨人”を率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、多数の負傷者を抱えるなかイングランド代表MFジュード・ベリンガムなどを先発に起用。直近の対決であるコパ・デル・レイのラウンド16ではアトレティコ・マドリードが勝利しており、本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でのリベンジ達成を目指す。

試合は、3分にブラヒム・ディアスが左足で、5分にはエドゥアルド・カマヴィンガが右足でゴールを狙うなど、立ち上がりからレアル・マドリードが攻勢を仕掛ける。対するアトレティコ・マドリードも8分、ピッチ中央でのアントワーヌ・グリーズマンからのスルーパスにアルバロ・モラタが反応。右足でシュートを放つがGKアンドリー・ルニンによって防がれた。

すると、20分にレアル・マドリードがスコアを動かす。ボックス右角で相手のクリアを拾ったB・ディアスがゴール前に横パスを供給。相手選手に当たった跳ね返りが、ポケットに走り込んでいたルーカス・バスケスに渡ると、折り返したマイナスのクロスがB・ディアスのもとにこぼれる。そのままゴールへと押し込み、レアル・マドリードが先制に成功した。ウォーミングアップ中に負傷したヴィニシウス・ジュニオールに代わり、急遽スタメンに抜擢されたB・ディアスが結果を残している。

直後の23分には、アトレティコ・マドリードが決定機を作り出す。コーナーキックの流れから左サイドでパスを受けたロドリゴ・リケルメが、右足に持ち替えてインスイングのクロスを送る。飛び込んできたアクセル・ヴィツェルがヘディングで逸らしたシュートは枠を捉えたものの、GKルニンのビッグセーブによって弾き出されてしまった。

そんななか迎えた48分、アトレティコ・マドリードが右サイドでコーナーキックを獲得する。キッカーを務めたグリーズマンがニアサイドに蹴り入れた鋭いボールを、ステファン・サヴィッチが頭で流してゴールイン。同点かと思われた場面だったが、VARが介入した結果、GKの前にポジションを取っていたサウール・ニゲスがオフサイドと判断され、得点は取り消しとなった。

66分には、レアル・マドリードのカウンターが炸裂。自陣の右サイド深くでボールをキープしたL・バスケスが前線にパスを送ると、ロドリゴがスイッチする形でフェデリゴ・バルベルデへと繋ぐ。そのまま推進力のあるドリブルで中央を突破し、4vs2の局面を生み出してロドリゴにパスを供給。ボックス内で右足を振り抜くが、シュートはGKヤン・オブラクの正面に飛んでしまった。

意地を見せたいアトレティコ・マドリードも、76分にフェルラン・メンディのトラップミスからアンヘル・コレアがボールを奪取。持ち運んで送られたクロスをグリーズマンがヒールで合わせたが、GKルニンにストップされた。

レアル・マドリード勝利かと思われた後半アディショナルタイム、ポゼッションでアトレティコ・マドリードが相手陣内に押し込むと、浅い位置でボールを持ったサヴィッチが早めのクロスを選択。メンフィス・デパイがバックヘッドで逸らし、飛び込んできたマルコス・ジョレンテがヘディングでネットを揺らして同点弾を挙げた。

結局、試合はそのまま1-1で終了し、今季4度目の“マドリード・ダービー”は、痛み分けとなった。次節、レアル・マドリードは10日にホームでジローナと対戦。アトレティコ・マドリードはコパ・デル・レイを挟んで、11日にアウェイでセビージャと対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 1-1 アトレティコ・マドリード

【得点者】
1-0 20分 ブラヒム・ディアス(レアル・マドリード)
1-1 90+3分 マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)

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