うわさの“プレエコ”どうなってる?エミレーツ 最新4クラス仕様A380【前編】

エミレーツ航空 4クラス仕様のA380機内 プレミアム・エコノミー

エミレーツ航空は、2023年12月より成田/ドバイ線に客室のアップグレードをおこなった超大型二階建てのエアバスA380型機を投入しています。新たにプレミアム・エコノミークラス(プレエコ)を追加し、従来のファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスから4クラス仕様へ変貌した、A380機内レポートの前編です。

<関連記事:シャワー室付きファーストクラス大公開!エミレーツ 最新4クラス仕様A380【後編】

同社では、現在運航中の90機を超えるA380型機と133機のボーイング777型機のうち、111機を4クラスの客室にアップグレードする大規模な改修計画が進んでいます。2022年11月から改修が始まり、現在アップグレードを終えているのはA380の25機です。プレエコを加えた4クラスのA380は、世界の15路線で運航されており、成田/ドバイ線でも毎日運航されています。

© FlyTeam Timothyさんロサンゼルス国際空港 2023年12月12日撮影 A6-EVD エアバスA380-842 エミレーツ航空

今回レポートするのは「機体記号:A6-EVD」のA380です。2018年製造の機齢5年ほどの新しい機体です。二階建てのA380のうち、これまで1階がすべてエコノミークラス426席、2階前方がファーストクラス14席、後方がビジネスクラス76席の計516席でした。改修後は、2階は変わらず、1階の前方にプレエコ56席が設けられ、後方にエコノミー338席の計484席が並びます。

新たなプレエコは、シートピッチが最大40インチ(約102cm)、シート幅は19.5インチ(約50m)で、13.3インチの個人モニターを備えます。一世代前だと“ビジネスクラス”と呼べるほどの余裕がある大型のレザーシートです。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー

レッグレスト付きのシートは、リクライニングさせると十分に体を伸ばすことが可能。長時間のフライトも快適に過ごせそうです。各座席には大きめのヘッドレストとクッションを備え、あらゆる姿勢をサポートしてくれます。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー

壁面パネル、テーブル、サイドテーブルは木目調で統一されており、ラグジュアリーな雰囲気を作り出しています。肘掛けに収納されるタイプのテーブルは十分な大きさがあり、テーブル収納時でも肘掛け部分にはコーヒーなどを置けるほどのスペースがあります。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー テーブルを出しても広々! © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー 13.3インチの個人モニター

ウィンドシェードは電動式で、離着陸の際は自動で開閉が行われます。個人モニターは、13.3インチのタッチパネル式。足元にはフットレストも付いています。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 ウィンドシェードは電動式 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー フットレスト完備

プレミアム・エコノミークラスでは、機内食がお皿で提供され、アメニティも用意されます。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー お皿で出てきます © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー アメニティ

1階の前方に配置されているプレエコシートは56席で、2-4-2の座席並びです。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー 56席(2-4-2の座席並び) © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 プレミアム・エコノミー 全56席

プレエコの後方に続く1階デッキには、エコノミークラスが3-4-3の座席並びで配置。エコノミーだけで338席という、A380の大きさが感じられます。座席は、シートピッチが最大33インチ(約84cm)、シート幅は18インチ(約46cm)で、最大13.3インチの個人モニターを完備。アメニティも提供されます。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 エコノミー 3-4-3の座席並び © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 エコノミー © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 エコノミー シートピッチ:最大33インチ(約84cm) © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 エコノミー 大型のヘッドレストを完備 © FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 エコノミー 338席(3-4-3の座席並び)

エコノミーシートの後方には階段があり、2階に上がるとビジネスクラスのカウンターバーやラウンジスペースが設けられています。

© FlyTeam ニュースエミレーツ航空 A380 エコノミー 1階デッキ後方の階段

以上、4クラス仕様のA380機内1階の新しく加わったプレミアム・エコノミークラスとエコノミークラスを紹介しました。次回は、A380の2階に設置されたビジネスクラスとシャワー室付きのファーストクラスをレポートします。

© FlyTeam