中国アリババ、消費者部門資産の売却検討 フーマーなど=関係筋

Julie Zhu Kane Wu

[香港 2日 ロイター] - 中国電子商取引(EC)大手のアリババ集団は、傘下の生鮮スーパーチェーン「盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)」や大型スーパー「大潤発(RTマート)」を含む、消費者部門の複数資産の売却を模索している。関係筋3人が明らかにした。

関係筋1人によれば、売却計画の背景には、アリババが蔡崇信会長と昨年9月に就任した呉泳銘最高経営責任者(CEO)の下で、非中核的な不採算部門を売却する一方で、中核事業である収益性の高いeコマースのビジネスモデルに再度焦点を移したことがあるという。

関係筋によると、アリババは戦略投資家や金融投資家と協議を行っており、売却の検討対象には百貨店大手の銀泰商業集団(インタイム)も含まれている。協議は初期段階であり、アリババが協議を打ち切る可能性もある。

ブルームバーグは1日、アリババがインタイムの売却を検討し、複数の企業に接触していると報じた。企業の百貨店部門買収への関心を見極めるのが狙い。

アリババ、RTマート、インタイムはいずれもロイターのコメント要請に応じていない。フーマーの広報担当者は同社の売却をアリババが計画していることを否定し、それ以上のコメントは拒否した。

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